ブルベと呼ばれる長距離サイクリングを始めて
ことし2024年で3年目となりました。
よかったら一緒に参加しない?
とサイクリスト仲間から誘われ、
自主的に始めたものではないのですが
今やその友人よりガッツリのめり込んでいます。
距離が1,000キロ以上でないとしっかり走った気がしない。
ゴールまで200キロを切ったら、「蛍の光」モード。
そんな「変人」になり切ってしまったわたしです。
ブルベが性に合っている理由を、
東京→北海道最東端1,900キロの旅を振り返りつつ、お話しします。
もしどこか一つでもピンときたら、
ぜひ、手頃な大会に参加してみてください。
※神奈川県川崎市・等々力アリーナを出発して、7日かけてここまでやって来ました@根室市
ちなみに、5月になっているのに、この時の外気温マイナス2度!
途中、焚き火をしている方がいました。(納得)
速さだけが正義でない世界
一つ目の魅力は、速さだけが正義でないことです。
通常、スポーツの大会には、順位づけがありますが
なんとブルベには、それがありません。
あるのは、ただ制限時間のみ。
とても気楽です。
そして制限時間はそこまできつくはないので
いわば、自分基準で楽しめたら勝ち、な訳です。
もちろん、同じ大会で、過去の自分に勝つ。
この大会で誰よりも早くゴールする。
そんな目標だってありですし、
制限時間をめいっぱい使って
グルメを楽しみ、景色を楽しんでもOKです。
写真の大会では、途中、一旦コースを外れ競走馬の街で
半日乗馬体験を楽しんだ仲間もいました。
(元のルートに戻れば問題ありません)
トレーニングすればするだけ結果がついてきて
うまくいけば表彰台に立てるのは、魅力ではあります。
でもそれに疲れることもありますよね。
記録は残るけど、順位は気にしない。
そんなブルベなら心平和に過ごせます。
自分軸で楽しむことが可能です。
グルメと絶景が楽しめる
わたしもそうですが、食いしん坊にはたまらない魅力がブルベにはあります。
長距離であればあるほど、さまざまな美味しいものに出会えます。
宮城で牛タンに舌鼓を打ち、
数日後は北海道で海鮮丼ののち、ジンギスカン。
なかなかに贅沢な旅です。
大会にもよりますが、一日300キロ近くは走行するので
栄養補給を追いつかせるのが大変です。
つまり、たくさん食べても罪悪感はゼロです。
むしろ、食べることが仕事のようになってきます。
足を進めれば、美味しいものの内容だけでなく景色も変わっていきます。
夏のような陽気の東京を過ぎ、福島に入ったら晩春の様相。
北海道に渡ったら頬を叩く風の冷たさに北国を感じ
さらに北海道最東端では、氷点下に凍えました。
100キロ進めば、同じような標高の山でも雰囲気がガラリと変わります。
飽きることがないのが魅力です。
(北海道は例外で、似た景色が数百キロ続きがちですが)
人の優しさに触れることが多い
最後に、なんといっても人の優しさに触れることが多いです。
あなた、どこから来たの?
に返事をするのは、進めば進むほど少々気を使うのですが
「うわー、そんなところから」と驚きつつ、歓待してもらうことが多いです。
食事のため入ったお店でおまけがついてきたり
ちょっとしたトラブルで到着が遅れた宿で、
夕食が部屋にそーっと置いてあったり。
ふだん自転車で都会だけを走っていると、
虫の居どころが悪いドライバーと鉢合わせて嫌な気持ちになる。
そんなことも少なくありません。
それが、地方部へ行くと総じて皆さん親切でありがたいです。
信号のない横断歩道で止まってくれるドライバーの多いこと。
少なくとも大阪では考えられない話です。
自転車と車と、やろうと思えば共存できるよね。
そう思える機会をもらっています。