大自然に身をおく楽しさと意義

オフロードバイク(自転車)で、
兵庫県北部の但馬アルペンルートを走ってきました。

未舗装路ファンにとって聖地である、
瀞川氷ノ山林道(氷ノ山ストレート)を含むコースでした。
折しも気温がぐっと下がった日で、曇天。
標高1000メートル前後の尾根沿いはなんと気温5度近くとひんやり。
ときおり霧も出て、色づき始めた山がより幻想的に感じられました。

海沿いのカフェを巡るような気楽なサイクリングも大好きですが
ときどきは荒々しい自然を肌で感じられる場所を走りたい。
そう思っています。

そのわけをつづります。


※未舗装路をぐんぐんと進んでいきます@香美町

心の浄化

一つ目は、心身のリフレッシュに絶大な効果があることです。
今回のサイクリングでいうと、

赤、黄、橙、茶とまるで錦のような紅葉
一瞬にしてベールがかかったように森を包む霧
鳥たちのさえずり
ススキ野原を渡って行く風
細い滝を流れ落ちる水音
踏み締めた落ち葉の香り

街中ではなかなか味わえない
五感がリラックスしやすい環境が整っています。

音にあふれている街中と異なり、自然の中はとにかく静かです。
知らず知らずのうちに思考やリソースを持っていくものがないからこそ
きっと心が落ち着くのでしょう。

感覚を研ぎ澄ませる

二つ目は、楽しみながらも感覚を研ぎ澄ます機会が得られることです。
例えば、ランニングすることを考えてみてください。
街中であれば、地面に凹凸は少なく、ぼーっとしていても問題なく走れます。
もちろん、そうでない場所もなくはないのですが。

でも、これが山の中だと話が変わってきます。
次に足をつく場所を真剣に考えないと、転倒したり
場合によっては、谷底に転落する可能性だってあり得ます。

なんとなく、ではなく、考えて動く。
そして自分の感覚を鍛える。
それを、程よく楽しみながらできるのが嬉しいです。

自然の力を感じる

最も大きな意義と思っているのが、自然の力を肌で感じられることです。

今回通ったコースには、直径60センチはあろうかと思われる石がゴロゴロ。
そんな場所がいくつかありました。
走行中にこんな石(というより岩ですね)が落ちてきたら、
生身の人間は、ひとたまりもありません。

雨の力で削られて、道が道でなくなりつつある。
そんなところも目にしました。

どけてもどけても、ちょっと大雨があれば落ちてくる岩。
そして埋めても埋めても流れていく道。
人が通らなくなり、草木に覆われてしまったトレイル。

人間が時間をかけてつくった道なんて、あっけなく崩れるんです。
そんな自然の脅威的な力を目の当たりにすることで、
美しく楽しめるだけではない、畏れるべき自然を認識できます。

便利な街中に暮らしていたら、つい忘れがちな感覚を取り戻してくれるのは
ありがたいことだと感じます。

まあ、そんな小難しい話など抜きでも、大自然の中で過ごすのは
体に良いのでおすすめです。

しまなみ観光でも、街だけでなくアウトドアも楽しんでいただけたら幸いです。

関連記事

PAGE TOP