娘さんと離れて寂しいでしょう
こう言われることがときどきあります。
いえいえ、むしろ離れているからこそ
お互いそれぞれの暮らしを楽しめています。
と返したいところですが、
その後の対応が面倒でお茶を濁すことも多々あります。
新幹線でもクルマでも所要片道3時間程度。
わたしにはこの距離が心地よいのです。
その理由をお話しします。
※母親が子供から離れるなんて!というご意見も聞きますが、わたしは世間体よりも美しい景色を選びます@竹原市
余計な口出しをしない
いちばんは、お互い余計な口出しをしないでいられること。
これがメリットの99%といっても過言ではありません。
聞かれてもいないのについつい、ああしろこうしろ。
うるさくしてしまいがちな親のしょうもないアドバイスはもちろんのこと、
母には厳しい娘の余計なひとことも出る余地がありません。
近くで姿が見えるわけではないですから。
情報が目に入るとつい脊髄反射的に出てくる批判がない。
言葉にせずとも、それを飲み込むストレスから解放されています。
離れて過ごすことについて、性格的に寂しい、と思うことはないですが
万が一そう思ったとしても、それを越すメリットがあるのは確かです。
変に気を遣わない
そして、二つ目は気を遣わずにいられること。
・家族や友人と旅に出るときは、別の部屋が欲しい
・自分ひとりの時間・空間がないと息がつまる
そんな性格なので、変に気を遣わぬまま
一日を過ごせる場所があるのがありがたいです。
自分と別の個体が同じ空間にいること。
このこと自体がストレスになってしまいます。
ネコやイヌならいくら居ても気にならないのですが
人間だとどうもダメなんです。不思議なもので。
まあ、わたしは、娘たちが新生児のときから
常に別部屋で過ごすスタイルでしたので、そこそこの筋金入りではあります。
自分のペースを保つことが可能
気を遣わない、にも通じますが、自分のペースで過ごせる。
これもメリットです。
若者である娘たちは宵っぱりで朝はゆったり。
わたしは昔からの癖で20時にはそろそろおネム。
そして朝は夜が明けるかどうかの時間からゴソゴソ活動開始。
お互いに「今活動するんかい」と思いがちです。
お風呂のタイミングもまるっきり違います。
それが理由に相手を非難するなんてことはありませんが
自分のやりたいことを好きなタイミングでしにくいのは事実です。
お互いに。
こどもと離れるのはちょっと寂しい。
そう感じる方にまでおすすめはもちろんしませんが
そうでないなら、親子が離れた暮らしも試してみる価値はあります。
お互いの自立にいかがでしょうか?