サイクリスト天国のしまなみ地域にはなんと、自転車ロードレース観戦ができる島、佐木島があります。
(佐木島は離島でしまなみ海道上にはありませんが、広くしまなみ地域、ということで)
自転車にあまり詳しくなくても、自分が乗らない人でも、プロ選手の迫力ある走りを目の前で見てしまうと、
自転車にまたがって走り出したくなってしまうかもしれません。
そんな魅力ある大会を紹介します。
※疾走!迫力あります!@三原市・佐木島
佐木島ロードレースとは
今年2024年は7月27日土曜日に佐木島ロードレースが開催されました。
プロ選手は、1周10.5キロの島を10周 115.5キロ走行し順位を競います。
島は完全な平坦ではなく南側と北側に小高い丘が1つずつあること、
集落内で曲がりくねった道が連続するなどテクニカルな箇所もあることから、
単純にパワーが出せる人間が勝てるなんて言う一筋縄ではいきません。
だからこそ最後まで目が離せない展開になるのが魅力です。
ロードレースの楽しみかた
ロードレースが全く初めての方は、じゃあどう楽しめばいいのと思われるかもしれません。
佐木島ロードレースの場合は唯一の幹線道路が会場となり封鎖されるため、
観戦場所をちょこちょこ変更することはかなり難しいです。
ですので一旦お好みの場所を選んだら、ずっとそこでレース終了まで観るのが妥当です。
(裏道を使えば多少は移動が可能ですが、地元民でないと少しわかりづらいです。)
また、その場所は日陰があり、水分補給が簡単にできる場所で、お手洗いも近いことが望ましいです。
ロードレースは4時間ほどと長丁場ですから。
となると島の外から観戦に来た場合は、スタートゴール地点の本部前近辺にいるのが最もスムーズになります。
食べ物やら地元産品やらの出店があったりパフォーマンスがあったりしますので、
レースそのもの以外も楽しむものが多々あります。
どうしてもこの風景の中で選手を撮影したい、なんてことがなければ、
多少の人混みは我慢しつつ、スタート時点で待ち構えるのが吉です。
選手は何度でも回ってきますから、もしシャッターチャンスや応援のチャンスを逃しても、
次もそのまた次も何度も機会がありますので、気楽に構えられるのも周回ロードレースの良いところです。
ロードレースプラスαで楽しんで欲しい
最後に、問題提起です。
まだ来たばかりとはいえ、島に暮らす人間の視点からすると、せっかくロードレース観戦に島外から来てくれても、
ロードレースが終わった瞬間にそそくさと帰ってしまうのはちょっと寂しい気がしてしまいます。
(翌日もレースがある選手と帯同者の方はやむを得ないと思います。一般の観客の話です。)
もしゆとりがあれば、ぜひ選手の走った道をサイクリングをしたり、
歩いてみたりしていただきたいですし、島の観光も合わせて楽しんでいただければ、さらに嬉しいです。
島で暮らす人でとくにロードレース観戦に興味がない人間にしてみれば、
ロードレースは普段当たり前のように使える道が長時間封鎖され、日常生活に支障があるだけで、
自分たちには何の恩恵もない(むしろ迷惑)となってしまってもおかしくありません。
ロードレースをきっかけに島にまた来たいと思ってくれる方、自分も走ってみたいと思ってくれる方が、
1人でも2人でもいたらいいし、それがまわり回って、結果として、ロードレースで島が賑わってよかったと感じる住民が増えたらもっと嬉しいです。