自然はもちろんですが、しまなみでは街並みも楽しめます。
誰もが知っている有名な街からちょっと穴場的なところまで。
オススメをご紹介します。
※レトロかわいい看板@尾道市
昭和レトロな尾道
まずはなんといっても尾道の港近辺の街並みでしょう。
商店街に入ると、ニューテイラーにレディースファッション。
ことばそのものにも奥ゆかしさすら覚えてしまいそうな言い回しが並びます。
そしてフォントも今やあまり見かけなくなった独特のスタイルで可愛らしさを感じます。
とはいえ、もちろんところどころにいまどきスタイルのお店もあり、
レトロと最新の共存が面白いところでもあります。
商店街の丸っこい照明、アーケードのタイル、クネクネ曲がった細道。
JRよりも南側の商店街はあまりに有名ですが、北側の三軒屋のあたりもおすすめです。
まるで自分が猫になったかのような気持ちになる、
ギリギリ人がひとり通り抜けられるような小径が続きます。
レトロ愛好家の方はぜひ尾道の街をぶらぶらと散歩してみてください。
気まぐれに曲がったその先にとてつもなく面白いものがあるかもしれません。
看板の写真を撮りながら歩くのも楽しそうです。
明治大正レトロな瀬戸田
次にオススメなのが、しまなみ海道のほぼ中間地点である生口島、瀬戸田です。
ハーフしまなみサイクリングの拠点でもあります。
こちら、東西に伸びるしおまち商店街は昭和レトロもありつつ、
さらにもう1段階古い街並みが続きます。
いわば明治か大正かといったところでしょうか。
昔の風情を残した佇まいのお店が並び、足元は石畳です。
瀬戸田港に1番近いあたりは旅館に温泉宿に、とまるで城下町のような情景です。
この辺には、地域猫が多く、朝夕の涼しい時間帯であれば
歩く先を先導をしてくれる人懐こい子に出会えるかもしれません。
なお、建物の見た目は古くても中に入ると、段差をうまく解消してあったり、
お手洗いが最新型だったりしますのでご安心を。
江戸レトロな御手洗
最後に紹介するのは、しまなみを少し飛び出して、
呉方面、とびしま海道の御手洗地区です。
こちらは江戸時代から続く潮待ちの港町です。
幹線道路を一本それた途端、北前船が行き交う光景が町並みの向こうに見えそうなほど
時代劇セット感すらあるレトロな世界が残っています。
難点は公共交通機関で少々アクセスしにくいこと位でしょうか。
しまなみ地域ほどにレンタサイクルは充実していないものの、サイクリングの目的地としては最高です。
健脚の方はもちろん、中級者以上にぜひ挑戦していただきたい場所です。
そしてこれまたしまなみ海道と異なり、
それぞれの橋の上り坂がえげつないのが初心者にお勧めしにくい点ではあります。
ただその部分さえ越してしまえば、後は交通量も少なく安心な道が続きます。
アップダウンが緩い道を海にかぶりつきつつ自転車を楽しむことができます。
足試しにいかがでしょうか?