移住が気になったとき、自分の方向性を決めるためにお勧めの軸がいくつかあります。
わたし自身、手探りで散々やってみた後で振り返って思うのですが、
あまりジプシーをしすぎないでいたい方にはぜひお勧めします。
※離島でもマイナーな小佐木島@三原市
山なのか海なのか
自分が山と海どちらが好きなのか考えてみましょう。
わたしは山間地で育ち、海への多大なる憧れがあったので、
この点はとてもクリアだったはずですが、実はふらついてしまいました。
移住者向けの情報を見ていると、山手でも本当に素敵な場所がたくさんあるのです。
幅を広げすぎてあちこち眺めていると、自分が果たして何が好きなのかがわからなくなります。
ですので、まずは地域で選択肢を狭めるのがオススメです。
どちらも好きで甲乙つけ難くても、とりあえずはどちらかに決めて探すのがスムーズです。
ゆとりさえあればそのうち海と山と二拠点構えるのもありですしね。
そして、暮らさずとも、楽しむことはできます。
山の暮らしも捨てがたいわたしは、友達の田んぼの手伝いなど
何かと理由をつけて山にも出かけています。
愛媛なのか広島なのか
しまなみに関して言えば、愛媛なのか広島なのか、も軸になります。
しまなみ海道の北半分は広島県、南半分が愛媛県です。
たかが行政区分ですが、いざ暮らすとなると案外違いが出てくるものです。
例えば愛媛県というか今治市は地方の割に下水道普及率が高いです。
さすがに山間部や島のはずれのほうになるとそうはいかないのですが、
見た目に街っぽいところは比較的高確率で下水道が完備されているのです。
それをどう取るかはやりたいこと次第ですが、例えば古い家を買って商売に使う場合、
浄化槽を入れるところからとなると、費用がかさみます。
なので、最初から設備が整っている愛媛県側の方が美味しいでしょうね。
わたしもそうですが、客商売をするとなるとお手洗いは重要項目なので。
移住促進事業は、広島県側も愛媛県側もそれぞれありますが、やはり細かく見ると毛色が違います。
子育て世代に特化していたり、そうでもなかったり。
気になるところをざっと眺めてみて、
こちらの方が肌感覚でいいなと思う方を選ぶのが吉です。
ちなみに、わたしは電車の便をとって広島側で探しましたが
大三島の北側だと呉線へのアクセスはいいと後で気がつきました。
暮らしてみて発見できることもあります。
島なのか本土なのか
最後に島なのか、本土なのかと言う軸です。
細かくいうと、島も橋で本土や四国とつながってるかどうかで違いはあります。
いきなり島に行ってしまうのはちょっと勇気がいる、と感じる場合には、
一旦本土もしくは四国側で拠点を作ってみて、そこから気になるところを巡ってみる。
そんな複数段階に分けて移住を考えるのもありでしょう。
一回で正解を見つけようとしないのは移住に限らず大事なことです。
ちょっとずつ進めたほうがトータルで気持ち的にもコスト的にも楽になる事は多いです。