わたしがひとりと一匹で瀬戸内しまなみ暮らしを始めて1ヵ月が経ちました。
保護団体から引き取り、トライアルスタートのその日、
我が家についてすぐ堂々とお手洗いを利用。
そして人間お気に入りの人をダメにするソファーを完全に占拠。
2日か3日か押し入れなどに立てこもるかもしれません。
言われたその言葉を忘れるほど初日からへそ天でくつろぐ。
そんな堂々たる翠(スイ)さんだからこそなのかもしれませんが、
彼は大阪に居た時よりもずいぶんハッピーに見えます。
しまなみで果たしてペットは楽しく暮らせるのか?
考えてみました。
※幸せそうにくつろぐ翠さん。わたしの机はいつもありません!笑
昼夜の区別がはっきりしている
いちばん環境的に恵まれていると思うのが、都市部と比べ、昼夜の区別がはっきりしていることです。
都会であれば夜も昼もそれなりにガヤガヤしていて、夜でもさほどに暗くなりません。
昼夜の区別が薄いです。
ところがしまなみ地域であれば多少の差はあるものの、
夜になると車や人通りはほぼ0に近く静まり帰ります。
そして街灯も都会に比べると少ないのでちゃんと暗いです。
寝ているのが生物のデフォルトだという主張すらあります。
しっかりと夜と昼が区別できて、暗くなったから眠る時間だとわかるので、
自然と体調が整いやすいです。
さすがにこればかりは都会にいる限り、
個人の努力やお金ではなかなか解決しにくい利点です。
どこに行っても空いている
2つ目は人が少ない利点です。
これは動物病院の混み具合や、お散歩時間に他のペットと会う確率にもそのまま比例します。
ちなみにわたしの暮らす佐木島は離島であることも幸いしてか、
どの時間帯でも、ビーチ貸切になる確率の方がむしろ高いほどです。
ワンチャンを思いっきり走らせたい、なんて方には最高の環境です。
そして実際やってる方もおられます。
ただこの静寂もお盆休みの期間は除きますが。
(この時期には帰省客や近隣からの観光客で、多少は混雑します)
いつでも行きたいところに行きたいタイミングで混雑を気にすることなく行ける。
これは人間だけでなく、ペットにとっても幸せなことです。
一緒にいられる時間が長くなる
最後に、飼い主とペットが一緒に過ごす時間が長くなる利点です。
いつまでも公共交通機関が稼働していて、家に帰る時間をいくらでも遅くできる。
逆に朝もいくらでも早くでかけられる。
それが当たり前の生活だと、ついつい仕事や遊びにかまけて
自然と家にいる時間が少なくなる方も多いでしょう。
恥ずかしながら私自身もそうでした。
ところがどっこい、しまなみ地域では、公共交通機関となると稼働時間がかなり限られてきます。
佐木島だと朝は、どんなに早くても6時5分。夜は22時11分三原港発の高速船が最終便です。
なので島人は、本土の市街で飲み会があっても21時過ぎには切り上げです。
なんて健康的なんでしょう!
自宅仕事ができる方はもちろん、たとえ勤め人で、どこかに働きに行くにしても、
甘えん坊のペットにはきっと願ってもない環境が自動的に用意できます。
とは言え、田舎すぎて、そもそも動物病院なんて数もないし、あってもめちゃくちゃ遠くなるのでは?
そんなふうに危惧する方もいらっしゃるかもしれませんが、意外とそうでもありません。
ブルーライン沿いなら、向島、因島、大三島に病院があります。
また、クルマを持っているかたはしまなみ海道高速を飛ばして、
今治や尾道、あるいは船で三原の病院に連れて行くのが一般的なようです。
しまなみで果たしてペットは楽しく暮らせるのか?
大きな声でYESと言いたいです。
現状、健康状態に特に問題のないペットと暮らしている方は、
しまなみ暮らしもぜひ検討していただきたいです