素人に飲食はダメなのか?

素人が飲食をやってはいけないとよく聞きます。
そんな飲食業界に先日デビューを果たしました。

佐木島・佐木港桟橋からすぐのところに食堂があり、
こちらで木曜日の担当をすることになりました。

飲食だけで生きることを考えなければ、
素人であっても十分挑戦してみる価値はあると思っています。

私のように経験が少ない人でも、自分を追い詰めずに
楽しんで飲食業をやるためのコツを考えてみました。


※響く人にだけお出しします@佐木島・三原市

小さく小さくやる

1つ目は、小さく小さくやることです。

何かやろうと思ったときというもの、ワクワクして、
ついついあれもこれもとやりすぎてしまうものです。

それをグッと堪えて、とりあえずできることの中で厳選して
100点満点中の40点位でもいいので稼働させてみるのが大事です。

仕入れの買い物ひとつとってもどのようにするのが自分にとって最適なのかは、
シミュレーションだけではちょっとわかりにくいものです。

お肉はここ、野菜はこっちでとあちこちで仕入れるのももちろん良いのですが、
続かないほど大変なことをやってはいけません。

100点満点の味とオペレーションを最初から目指さずに、
自分が無理のない範囲で買い物も考えていいのです。
まあ、どんな商売にも言えるかもしれませんが。

好きなもので闘う

2つ目は好きなもので闘うことです。

食堂なら、これが受けると思ってメニューを考えるのも良いのですが、
自分が無理なくできるものをまず考えて、その中からその場所で良さそうなものを選定する。
こんな考え方で私はメニューを決めました。

わたし自身は鶏肉が大好きなので最初に思いついたのがカオマンガイ。
ただし、地方都市のしかも離島のお年寄りたちが多くやってくることを思うと、
訳のわからない名前だとそこで不信感が発生してしまい、競争力がありません。
それ一体何?と言うのが先立ってしまい、来てもらえない確率が高いのです。

同じ鶏肉で島の野菜も使えて、島に貢献できるものは何かなと考えた結果、
結局バンバンジーを提供することにしました。
これでしたら見た目も比較的なじみがあるためにまぁ大丈夫だろうと言う判断です。

みんなが食べてくれそうだからと言う理由で、
全く自分が興味もないもので始めるのはお勧めしません。
そもそも、余ったときに辛いですしね。

安さを求めすぎない

どうしても初心者だと、こんなにもらってはいけないかもと思いがちです。
そこをぐっとこらえて、きっちりと利益が取れる価格設定にすることが大事です。

薄利多売を目指しすぎると、中長期的にやっていけませんから。
わたしの場合は、予約割引を設定することで、お客さん側にメリットも感じてもらいつつ、
自分もオペレーションが楽になるようにしています。

定価1000円だけだと外食を普段しない島の人にとっては高すぎる設定ですが、
たったの100円でも割引を入れることによって、じゃあ予約していこうか、
となってくれることを狙っているのです。

飲食、ちょっとお試しするくらいなら価値あります。
気になっている方にはぜひ、とおすすめします。
普段のスーパーも違った目で眺められますよ。

 

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