愛猫・翠(スイ)さんが教えてくれたこと

9月27日にわたしの相棒であり、愛猫である翠(スイ)さんが
10歳の若さで天国に召されてしまいました。

そして11月14日は、翠さんの四十九日でした。
猫に法要?
そう思われるかたも少なくないでしょう。
でもわたしにとっては家族同然、むしろそれ以上の存在。
何もしない選択肢はありませんでした。

とはいえ、葬儀をしてもらったお寺で
法要をしていただくのは何か違う。
そう考えて思いついたのが
翠さんと過ごした日数、3,521日を噛み締めて
その分の獲得標高分サイクリングすることでした。

このチャレンジを通じて、噛み締めたことがあります。
翠さんが教えてくれたのだと思っています。

※まだまだ元気な時間帯@神戸市

自分の好き、を大事にすべし

一つ目は、自分の好き、を貫くことです。

翠さんのことはもちろん大好きで家族同然。
葬儀をしていただいたお寺には本当にお世話になった。
(相場よりずっとお手頃でありながら、
単独火葬で、お骨も納得いくまで拾わせてもらえました。)

だけど、単に法要を営むだけだと、ちょっと物足りない。
自分のできる、別の何かはないか?
この違和感を飲み込まず考えて考えて
そして思いついたのが、ちょっとハードな上述のサイクリングです。

たしかに翠さんは家猫の平均よりは早く逝ってしまいました。
とはいえ、10年近くという、そこそこ長い時間を一緒に過ごせました。
それをしっかりと噛み締めるには、最適だと思いました。

みてくれている人は結構いる

二つ目は、意外と自分の発信を見ている人はいる、ということ。

Instagram、Stravaで翠さんとの別れを綴ったところ
予想外のかたから多々お悔やみのメッセージを受け取りました。
その中には、この人、そっけないな、と感じていたかたもいます。
そんな方の方がむしろ、泣かせてくる言葉を贈ってきてもいました。

この10ヶ月弱の闘病で、翠さんが余命いくバクもないことはわかっていたものの
それでも辛くて仕方がなかった気持ちがどれほど救われたかわかりません。
本当にありがたかったです。

行動すれば、応援してくれる人が見えてくる

三つ目は、自分が行動することで初めて
応援してくれる人間が見えてくる、ということ。

今回何より驚いたのが、
翠さん追悼サイクリングをつぶやきレベルで流したところ
応援、賛同のメッセージだけでなく、
複数名からご一緒します、と連絡をもらったことです。

そもそも、告知、という言葉から程遠いレベルですし
本人にもちろんそのつもりもありません。
当然単独の前提でした。

平日の早朝から六甲山という何かとハードル高めの設定ですし、
六甲山は、サイクリストの中ではきつい認定の場所ですから。

放浪野良から保護団体に引き取られ、
ご縁あって我が家にやってきた翠さん。
わたしは彼を家に迎えて救ったつもりでいましたが
救われたのは、どちらかというとわたしだったのかもしれません。

長くお世話をさせてくれて、
大事なことを気づかせてくれた翠さんに感謝です。

なお、3,521m獲得標高は距離にして100キロのライドとなりました。

ヒルクライムが得意なわたしですが、
足が笑い、顔が引き攣る程度にはきつかったです。
そう思うと、3,521日のありがたみが沁みますね。

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