可愛い子には旅をさせよ
と言いますが、おとなもどんどん旅をしたらいい。
そう思っています。
旅好きの母親について、’長期休みとなれば、バカンス並みに出かける。
それが我が家の日常風景でした。
口悪く表現すると、あちこち連れ回されたとも言えますが、
(実際宿題を手早く終わらせるのは難儀でした)
今思えばとても良い経験でした。
ちょっとしたセミナーを受けるより、
大学で授業を受けるより、はるかに成長を見込める。
わたしが考える旅の魅力をお話しします。
※スペインの自宅からはるばる自転車でやってきた(日本海以外は全て陸路!)夫妻がわたしに振る舞ってくれた海苔ロール
多様な考えに触れられる
まずは、旅先では多様な考えに触れられることです。
文化の異なる国であればもちろんですが、
たとえ国内で同じ県内であったとしても、案外違うものです。
日常のちょっとした習慣
お墓の様子
商店街のお店の雰囲気
そういった目に見えるわかりやすいものだけではありません。
ふだん当たり前として認識しているものが
実は当たり前でなかったことに気がつけます。
前提が違うことでうまくコミュニケーションができない。
そんな時ももちろんあります。
でもそれも含めて、視野を、心を広げるには絶好の機会です。
脳みそが鍛えられる
二つ目には、強制的に考える機会が増えることです。
トラブル対処だったり、自分の要求を伝えるための会話だったり。
異国の地であれば、スーパーマーケットで食料ひとつ買うにせよ、
いつも通りのやり方がまかり通らない可能性があります。
値札がみあたらないくらいなら初級。
そもそもGoogleマップが使えない、
ネット環境にない地域だってあります。
難易度は各自のキャパで調整する必要がありますが
脳みその鍛錬には好適です。
そして、うまく切り抜けた結果として、「案外できるじゃん」
と自己肯定感を高められるのも美味しいポイントです。
軽やかに暮らしやすくなる
最後に、いらないものを持つのが無駄かも?
と感じる方向に行きやすいことです。
わたし達の身の回りは、なくてもいいけど便利なものであふれています。
そして、家にずっといる限りはなかなかそれらを手放しにくいものです。
便利グッズだったり、なんとなくとっておいてしまっているものだったり。
それがいざ旅に出て、限られたもので暮らしてみると、
あれ?ほとんどのものって要らなくない?と体感できます。
当然ながら、人によってその内容は異なってはくるでしょうが。
ちなみに、わたしは旅に出るたび、服って2着でよくない?
と思ってしまいます。
とはいえ、いったんは整理するのですが、
なんやかんやとまたいつの間にか増えるのがご愛嬌です。
自転車用のものばかりですが。
凝り固まった考えをやんわりとほぐすことができる旅、
おすすめです。