普段の暮らしでは自転車にあまり乗らないけど、しまなみ海道のサイクリングを楽しんでみたい、
あるいはせっかくしまなみに来たのだからサイクリングデビューをしてみたい。
そんなサイクリング初心者の方がより快適にしまなみ自転車旅を楽しむために、
気にしたら良いのでは?と思うポイントをお話ししてみます。
- レンタサイクルの選びかた
- お尻痛い対策あれこれ
- 端から端までにこだわらない
※思わず足を止める景色@尾道市浦崎町
レンタサイクルの選びかた
1つ目はレンタサイクルの選びかたです。
自転車はもしあったとしても自分のものを持っていく(車載あるいは輪行)のではなく、レンタサイクル一択をオススメします。
しまなみ レンタサイクルとネット検索をすると、公営のものから、個人商店に大きなバイクショップのレンタル、
無人受付の便利なものに至るまで様々なレンタルプランが出てきます。
自転車の種類もスポーツバイクタイプからママチャリ、電動のものに可愛らしいサイズ感のミニベロ、
お子さんを後ろに乗せることができるものまで豊富で、
さらには日をまたいでのレンタルができるもの、そうでないもの、
途中で乗り捨てができるものできないものがあり、価格にも幅があり、一体どれが自分に合っているのか迷ってしまうかもしれません。
ですが、大事にしていただきたいポイントは1つです。
それはお店の方が、手足の長さやお客さんそれぞれが辛くない乗車姿勢になるように
きちんとフィッティングを行ってくれるところを選ぶ、です。
自転車にはそのフレームサイズにより適用身長のめやすがありますが、
たとえ同じ身長であっても、本人の柔軟性や手足の長さ、普段運動し慣れているかどうかなどにより、
その範囲に収まっているからというだけで、必ず心地よく乗ることができるわけではありません。
そのチェックのひと手間を惜しまず対応してくれるお店を選びましょう。
脅かして恐縮ですが、楽しい自転車旅が天国になるか、地獄になるかの分かれ目になる可能性すらありますので、
借りる側もフィッティングのための時間は惜しまないでくださいね。
お尻痛い対策あれこれ
2つ目はお尻が痛くなることへの対策です。
サイクリングをやっていますと言うと、必ず聞かれるのがお尻が痛くなりませんか?です。
自転車をやってみたいけど、そこに踏み切れない理由として挙げられることすらあります。
もはや恐怖感と呼んでもいいかもしれません。
ちなみに、上述の質問に対する私の回答はもちろん多少は痛くなりますが、それを極力抑える工夫はしています、です。
そうでないと東京から北海道の東の端まで1900キロ走るなんてとうてい無理ですから。
おしりの痛み対策に有効なグッズと対処は、以下の通りです。
・サドルカバー
・パッド付きパンツ
・手、お尻、足の3点バランスを意識する
サドルカバーは、自転車の腰掛ける部分、サドルをクッション製の高いカバーで覆うものです。
レンタサイクルショップでもレンタル料金の中に含まれていることもこの頃は多くなってきています。
パッド付きパンツは下着のパンツの代わりあるいは重ねて着用してお尻を保護するものです。
Amazonなどでも簡単に手に入り、価格も3000円ほどとお試ししやすいため、保険として持参するのも1つの手です。
最後に挙げた3点バランスですが、要はお尻にのみ体重をかけすぎないことがポイントです。
自転車に乗るときに体重は手とお尻と足の3点にかかります。
長時間同じ場所に力がかかりすぎると疲れやすくなるので、ずっと同じ乗車姿勢をするのではなく、
ちょっと前傾にしてみたり、少し体を立ててみたりして、順繰りに体を使っていくイメージです。
こうするとかなり疲れにくくなります。
端から端までにこだわらない
3つ目は端から端まで走り切ることにこだわらない、です。
尾道から今治まであるいは逆に今治から尾道まで走り抜ける場合、片道70キロの行程になります。
アップダウンもあり、普段ほとんど自転車で走らない方であれば、何日かに分けたとしても、そこそこ歯ごたえがあるコースです。
例えば今年の春は半分走って残りは来年に回そうとか、
海道の真ん中まで行ってから自転車を返却して(乗り捨て)残りは船やバスで行ってみよう、
といったコースの一部だけ楽しむ旅はいかがでしょうか?
乗り捨てプランでない場合は、自転車をそのまま船で元のお店に持ち帰るのももちろん選択肢の1つです。
(乗り捨ての方が輸送費のために割高のことも多いですから)
ついつい端から端までと考えがちかもしれませんが、一部だけでも少しずつでも十分に楽しめるしまなみ海道ですので、
それぞれの時間と体力に合わせた快適なプランを考えてみてください。