不便とセットだから、のんびりした場所でずっと暮らすのはごめんこうむる。
でもたまにはそう言うところへ行きたい。
友人がそんな発言をしていたので、
ならばぜひ!と佐木島を勧めてみました。
どのような過ごし方をしたいかによりお勧めの季節は多少違います。
とは言え、この時期ならまあ間違いないと言うタイミングはもちろんあります。
それは桜の時期です。
島に在住の皆さんが人が来るのはこの時だけじゃけえ、
と謙遜して言うのがこのシーズン。
1周10キロのちいさな島は、こんもり桜の島に変身します。
今日は、佐木島でお勧めの桜スポットをピックアップしてみました。
体力と時間に余裕のある方はすべて回ってみることをお勧めします。
レンタサイクルを借りて走れば楽勝ですし、何日かに分けてもいいですね。
※これ全部桜です@三原市・佐木島
塔の峰千本桜
1つ目は塔の峰。とうのみね、と読みます。
島を時計に例えた場合、7時の位置にあります。
唯一車を載せられる航路、須波〜沢フェリーの寄港する、向田港からすぐの場所です。
こちらの桜は、とにかく枝っぷりが立派なのが魅力です。
樹そのものが大きいので迫力が半端ないです。
満開の時期には桜色のトンネルを通っているような気持ちになれます。
道はループになっており、ぐるりと1周することができます。
途中開ける場所がいくつかありますので、適当な場所に腰掛けて
海を眺めながらのんびりするのも良いでしょう。
難点は有名になりすぎていて、とくにシーズンの休日は混みがちなことです。
港からのアクセスがよすぎる裏腹の悪い面でもあります。
自然そのままの風景をひっそりと楽しみたい方には多少興ざめかもしれません。
道祖神の丘
2つ目は道祖神の丘です。
島を時計に例えた場合、 5時の位置です。
こちらの桜は一本一本が小ぶりではあるものの、背景の海とのコントラストが見事です。
青く輝く海に淡いピンクの桜。そしてその向こうに青い空。
まるで一幅の絵画のような風景が広がります。
麓まできてしまえば、県道から上がってすぐなのも嬉しいところです。
地元の方は1つ目の塔の峰ではなく、こちらで楽しむ方がどうやら多数派のようです。
難点は、公共交通機関でのアクセスがしづらく
(平日であれば、島内循環バスを利用することも可能です)
また自家用車を置くスペースも確保しにくいことです。
健脚の方は歩きで、そうでもないよと言う方は自転車でのアプローチを強くお勧めします。
佐木港東の岸壁
3つ目は、佐木港東側の岸壁です。
こちらは並木になっています。そして島を時計に例えた場合、1時の位置です。
街中ゆえに自然らしい雰囲気こそ薄めですが、
湾内の穏やかな海面に桜色が映る様子は一見の価値があります。
そして、三原市街地からのアクセスが良いのが魅力です。
尾道からも須ノ上港経由として、海岸沿いの平坦道を3キロ弱。
健脚であれば十分突破できる範囲です。
三原、糸崎から木原あたりの山桜を背景に
海に向かって伸びる桜並木を眺めてみるのはいかがでしょうか?
来年のことをしゃべると、鬼が笑うなんて言いますが、
早め早めに予定を立てたい方もきっといるはず。
というわけで、ずいぶん気の早い桜の話でした。