眺めて、渡って、登って楽しい橋と出会えるしまなみ

しまなみ海道には7つの橋があります。
新尾道大橋と並行してかかっている古い尾道大橋も数に入れてカウントすると8つですが。

この橋たちは本州と四国を結ぶ大動脈ですが、ただの便利な道としてだけでなく
いろいろな楽しみ方がありますよと言う提案をしてみます。

しまなみ海道を旅する楽しみの1つとして加えていただければ幸いです。

眺めて楽しむ

まずは眺める楽しみです。

さて、全部で8つの橋がありますが、地形やその場所の海流などに合わせて、
かぶることなくすべて違うデザインになっているのをご存知でしょうか?

斜張橋に吊り橋アーチ橋。
同じ種類のものでも、長さが違うとまた雰囲気が違ってきます。

そして、橋を渡っている時と遠くから橋を眺めている時とでは同じ橋でも全く別物のように感じられるはずです。
近くで見るとアンカレッジ(橋を支える台の部分)やケーブルですら迫力がありますからね!
巨大構造物に萌える方には特にお勧めです。

さらには、眺めているときについては、島から眺めている時と沖に出て船から眺めている時とではもちろん見え方が変わってきます。

尾道から今治まで70キロの間に、なんと8つも見所があるだなんて、
しかも一つ一つが見応えある大きめの橋だなんて、それだけでも十分観光の価値があります。

たかが橋、されど橋。
ただの道の一部として、もしかしたら通常はあまり注目することがない部分かもしれませんが、
ぜひ個性豊かなしまなみ海道の橋たちを眺めて、ときには撮影して楽しんでみてください。

渡って楽しむ

次は渡る楽しみです。

海の上をまるで飛んでいるかなような気持ちで走ることができる、
と形容されるしまなみの醍醐味は、何といっても開放感に満ちあふれていることです。
向かい風が吹いてしまうと、さすがに自転車ではきついこともあるかもしれませんが、
海を眼下に眺めながら風を切って走る心地よさは格別です。

新尾道大橋と因島大橋をのぞいては高速道路と全く同じ高さで走行可能で、これも他ではあまり見られない特徴です。
(きちんと走行レーンが区切られているので、恐怖を感じる事はありません。ご安心を)

そして海岸線から橋の高さまで、ゆっくりと登りながら続く道も表情が豊かで見ていて飽きません。
あるところでは、みかん畑の間を縫うように道が走り、あるときには木のおおいしげる林道風の道があり、
さらには木々の間から輝く海面や造船所の様子がチラチラと見えることがあり、と。

登って楽しむ

最後に登って楽しめるというお話をします。

え?登るってどこに?と思われた方も多いかもしれませんね。橋に登ります。
なんと、最も愛媛県今治市寄りの来島海峡大橋は、
主塔(吊り橋のケーブルを支える縦の構造部分です)に登って見学できるツアーがあるんです。

トップの画像はドローンを飛ばして撮ったものではなく、
その見学ツアーに参加した際、約180メートルの高さから撮影したものになります。
街並みや行き交う車がまるでミニチュアのようで面白い光景です。
高所恐怖症の方にしてみれば、とんでもない風景かもしれませんが。

なお、よく風が強くて怖くないですか?
と尋ねられることが多いですが、意外や意外、飛ばされそうなんて事はありません。
というか、そのような爆風の日にはツアーがそもそも催行中止になりますので、危ない目に合う事はありません。
ご安心ください。

来島海峡大橋塔頂体験ツアーは、主塔に登るだけでなく主塔のある馬島(うましまと読みます)の観光、
観潮船に乗り込み、日本三大潮流・来島海峡の迫力ある流れをかぶりつきで見られます。
大潮のときは特に、まるで荒れる川のような、自然の驚異的なパワーを感じられます。

このツアーでは馬島には船(観潮船)でたどり着くのですが、
通常観光客は、来島海峡大橋の途中からなんとエレベーターを利用して島の高さまで降りるようになっています。
こちらもなかなか他ではできない体験ですので、お時間にゆとりのある方は、ぜひ寄り道をしてみてください。
1時間もあれば、回ってしまえるほどの小さな小さな可愛らしい島ですよ。

なお、ツアーは開催される時期も限られており、(春先と秋の気候が安定している時のみ)
開催が決定してからの事前振り込みと若干手間はかかりますが、それを勘案しても満足いただけるものと信じています。

関連記事

PAGE TOP