多島美と評される瀬戸内の美しさですが
島とひとくちに言っても、その姿はさまざまです。
「海べりのおうちで波音を聴きながら過ごしたい」
とうっすら思い描いていたところから、
あちこち巡る中で譲れないポイントをちょっとずつ確立できました。
・橋がかかっていない離島がいい
・不便すぎるのはちょっと困る
・暮らすなら朝日を浴びられる位置
・港からすぐ
・でもごちゃごちゃしていない集落
移住や旅を考えるとき、
こんなポイントに注目しては、と思うことを書きます。
※大型船が通らない海はとても静か@大崎上島
離島かどうか
島の雰囲気を決めるいちばんと言っていい要素。
それは、橋がかかっているかどうかです。
橋がかかり、行き来のハードルが下がることで
人間、物の流れ、すべてがガラリと変わります。
移動が便利になる反面、街独特の雰囲気は薄れがちです。
しまなみの島々も、本土の地方都市と同じように
大手スーパーや電気屋が並ぶ風景となっています。
島らしい造船所やみかんばたけもありつつ、ですが。
逆に写真の大崎上島や、わたしが暮らす予定の佐木島は
まるで時代から取り残されたような景色も少なくありません。
島自体の大きさ
二つ目は、島そのものの大きさです。
大きい島だと、場所によっては本土とあまり変わらない。
そんな印象を受ける可能性があります。
呉沖の江田島、しまなみで言うと大三島サイズが該当します。
人口がそれなりに多くなるぶん、街も大きくなります。
宿や移住先が山の手だと島の風情は感じにくいかもしれません。
全体が大きい分、内陸部分が多くなりますから。
家から出たらすぐ海辺。
そんな場所がお好みであれば、
小さめの島を狙うのがおすすめです。
大きな船が通るかどうか
もう一つ、島の印象を左右する要素として
目の前の海を大きな船が通るかどうか、があります。
例えば、しまなみのいちばん愛媛側、来島海峡は国際航路になっています。
文字通り、ひっきりなしに船舶が航行しとにかく賑やかです。
客船も、タンカーも、自動車船も漁船もなんでもござれです。
また、三原から竹原にかけての海も超大型船でこそないものの
比較的船通りが多く、漁に出ている船の姿も多いです。
一方、大崎上島の沖は定期船が通過する程度。
ちょっと場所が違うだけで、静かな海が広がっていました。
船よりも自然の景色をたくさんみたい方には良さそうです。
俗世から離れてほっこりしたい。
都会の喧騒から距離を置きたい。
便利も叶う島暮らしがしたい。
それぞれの思いに合わせて
旅の、移住の目的地を考えてみてください。