書道セッション(お手本のない書道)サンプル

わたしからのコメントはこのような形でお送りします。
大体1,000文字程度です。
ご参考までに。

コメントに盛り込む内容

特にご要望なければ、以下を盛り込んで作成します。

・全体的な印象
・バランス
・筆致
・文字の色あい(特に毛筆の場合)
・書を楽しむためにおすすめしたいこと

こんなことを書いてほしい、があれば、
お申し込み時にお知らせください。

過去の例

下記は、過去にセッションを受けてくださった方のものです。
(お名前だけ変更しています)
ーーーー

マイさん
この度は素敵な書を見る機会を与えてくださり
ありがとうございます。

選ばれた言葉もグッと心に響きました。
植物をお世話するのが大好きなマイさんらしいです。
ひらがなと漢字と両方のバージョンを
一枚の中につっこんでいるのも面白いです。

さて、書そのものについてコメントさせてください。

とても柔らかくてあたたかみのある文字。
楽しそうに書いているんだな。
これが第一印象です。

書かれている言葉とは全く関係ない情景が浮かびました。
それはまるで暖かくなってきた春の日に
眩しい太陽の光を浴びながら、草を踏みしめながら
散歩しているときに柔らかい風が頬を撫でていったよう。
マイさんの書を眺めていて、そんな気持ちになりました。

・全体のバランス
文字多めであればあるほど難しくなりがちな、余白の出しかたが見事です。
文の始まりを下げたことで、「息詰まる」感がありません。
もし特に意識せずされているのなら、才能かも?

・墨のいろ
しっかりと濃い黒が映えています。
固形墨をすって書かれている作品で
しかも色のでにくい冬場に、ここまで濃くされていることに驚きました。
墨をすることも含めて、書の時間を楽しんでおられると推察します。

・文字と筆致
漢字の大きさとひらがなの大きさのバランスが絶妙です。
書くことがお好きで、ある程度自分のスタイルを確立されているからこそ、自然とできるのでしょう。

何より、のびのびとリラックスして書いておられると感じました。
細筆から繰り出される線で全体的に細いのですが、
よく見るといい具合に強弱緩急がついていて、
伸びやかに楽しみながら書かれた様子が想像できます。

同じ「つ」の文字でも、大きかったり、ちょっと小さかったりするのが自由でユニークで好印象です。
それでいながら全体としては全くバランスを崩していない、むしろいい味になっているのが素晴らしいです。

・これからのおすすめ
篠田桃紅さんがお好きとのこと。
彼女の書を超えた芸術に倣って
半紙に墨、だけでない書道をやってみるのも
気分転換になって良いかもしれません。

折り紙や、懐紙、木片、葉っぱに書いてみる
ラメ入り筆ペンで楽しんでみる
など

仰々しく道具を取り揃えなくても
(もちろんそれは素敵ですが)
サッとカラー筆ペンを取り出してその辺りの紙の裏にサラサラと、とか。
あとは、今のやり方のまま、墨の色を少し薄くしてみるとか。
半紙の種類を変えてみるとか。
ちょい薄墨だと、筆運びが軽くなるので、
同じ字を書いても印象が違って楽しいですよ。
字の大きさもいつもより大きくしたり、小さくしたり。

ぜひ、いろいろと楽しんでみてください。

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