ロードバイクに乗ってます、というと
割と高確率でこんなイメージを持たれます。
・早朝に出て夕暮れあるいは夜まで目一杯走る
・とにかく長い距離を走っている
・ものすごいスピードで走っている
もちろんそんなサイクリングもしないことはないです。
でも、そればかりが自転車の楽しみではないはずです。
先日はまさにそんなゆったりとしたサイクリングを楽しんできました。
ゆるいサイクリング、つまりポタリングのメリットをお話しします。
※ゆっくり走らないと近づいてきてはくれません@奈良市
朝はゆっくり出発
いちばんの利点は、時間にゆとりがあることです。
冬場だと特に辛さを感じる、早朝出発は必要ありません。
たくさん走ることが主目的ではないので
心地の良い時間帯のみ、ぜいたくに使います。
冬なら朝はゆったり、陽が傾く前にそそくさ帰宅。
逆に夏なら、茹で上がるような時間帯を避けて
朝晩、気温の比較的低い時間帯を狙います。
そうすることで、体への負担も低くなります。
また、冬場は、暗い時間帯を避けることで
事故の可能性もぐんと下がります。
たくさん走らない
たくさん走らなくてはいけない。
たとえ気持ちだけであっても、そんな制約がないので
自由気ままにその場でやることを決められます。
・気になっているカフェに入ってみたい
・今の景色、すごく良かったから止まって写真を撮りたい
・余裕あるから、こっちにも行こうかな
など。
ゆるく構えるからこそできることが増え、
スケジュールの自由度も上がります。
きっちりと細かくスケジュールを決めずに
大体この辺り、くらいの感覚でゆるりと巡りたい。
そんな性格の方には特におすすめです。
また、距離を短くすることで疲労がたまりづらく
グループでサイクリングする際に
脚力差が気になりにくいのもメリットです。
急がない
ロードバイクは使い方次第では
高速移動も叶えてくれる乗り物です。
とはいえ、常にその車体の限界を攻める必要はないでしょう。
愛車には、ゆっくり、のんびり、うろうろの希望にも
ときどきは応えてもらいましょう。
速さばかりが正義ではありませんから。
写真の鹿はまるで話しかけるかのように
こちらに近づいてきました。
スピードを出して移動していたら無理だったでしょう。
ゆっくり動いていたからこそ見えるもの、できることはあります。
余談ながら、この日。
すでに紅葉は終わっていると期待せずに行ったのですが
思いのほか見事な彩りがあるわ、鹿も愛嬌あるわで収穫大でした。
まあ、その後、昼食が鹿に襲われる事件も発生するのですが。
たくさん乗って、速く走って、1日目いっぱい使う。
そればかりではないサイクリングも楽しみましょう。