しまなみ海道を旅するときには、ぜひ自転車で行ってみたいと思われる方も多いことでしょう。
その中でも、ちょっと自信がないな、走りきれるかな、と
不安を覚えてしまう方の背中を押すべく、自転車で旅する良さを「自由度」の観点からお話ししてみます。
※自転車だからこそ、出会えた幻想的な風景@大三島
活動時間の自由
自転車ですと、まずは活動時間の自由度がグッと上がります。
運行時間の限られる公共交通機関はもちろんのこと、
車での移動となると常に駐車場問題がついてきてしまうため、
どうしても完全にやりたい放題に動き回ることが叶いません。
とは言えしまなみ地域は比較的無料の駐車場も大都市圏に比べれば、十分ではありますが、、、
宿泊施設やレストランなどは対応時間や営業時間に縛られてしまいますが、
例えば真夜中に天の川や夜光虫を見に行きたいとか、夜明け前に出発して山頂から日の出を見たい、
そんなときには自転車が強力な武器になります。
写真の港の様子も、あたりが静まりかえる夜明け前に公共交通機関を頼ることなく
自転車で出かけたからこそ遭遇することができました。
初冬の海霧がまるで一幅の絵のようでした。
休憩タイミングの自由
2つ目は休憩のタイミングの自由度が上がることです。
船やバスでの移動となると、港やバス停以外の場所で好きなだけとまることがかないません。
もし気になるもの、見たいものが出てくれば、いちどおりてまた再び乗り込む必要があります。
また、車で道路を走っているときも、いくら絶景が目の前に現れたとしても、
素敵そうなお店が見えたとしても急に止まる事は難しいでしょう。
道の真ん中ではさすがに止まれないから、また都内シャッターチャンスを逃す、なんてこともあるかも?
それではちょっと残念すぎますよね。
プラン変更の自由
最後は元の予定を変更しやすいことです。
実際に旅してみて、思いもよらぬものに出くわすことがあります。
もともとのプランにはないけれど、あまりにも景色が素晴らしいので立ち止まって写真撮影したいとか、
おいしそうな香りがしているから追加で立ち寄りたいとか、
そういった予定変更の自由も小回りの効く自転車だと非常にやりやすくなります。
しまなみ海道は「サイクリストの聖地」の名に恥じず、サイクリストフレンドリーゆえ、
駐輪スペースに困る事はほぼありませんからご安心ください。
ただ、コロナ以降のしまなみ海道は、少々オーバーツーリズム気味ではあります。
円安も追い風となり、とにかく海外からのお客さんで賑やかになっており、
場合によっては20人から30人ほどの大人数グループでサイクリングを楽しまれている方もいらっしゃいます。
ですのでお店や観光施設での駐輪スペースの譲り合いはもちろん、
狭い場所での写真撮影時は周りへの配慮をお忘れなく!
みなで安全に気持ちよく楽しみましょう!
車やバスではスピードが速すぎ、かと言って歩くと今度は時間がかかりすぎてしまいますが、
自転車であれば自分の好みのペースで、風を全身で感じながら程良いペースで移動ができます。
自分の体調や状況の変化に合わせて自由が効きやすい自転車の旅をぜひ選んでいただければと思います。
自転車をどうやって選ぶかについては、また別の機会でお話しいたします。