しまなみの不便をメリットにできた話

一般的に「不便」と考えがちなことが
実際に過ごしてみるとむしろメリットになった。
そんな嬉しいびっくりがしまなみ暮らしでいくつかありました。

・お店の営業時間が短い(夜に早く閉まってしまう)
・外食しようと思った時に手頃なお店の選択肢が少ない
・閑散としている場所が多い
・公共交通機関の便数が少なめ

こういったことは普通はデメリットと認識しがちです。
それが意外や意外。
利点もあったのです。


※日が暮れたのでそろそろ家路を急ごう@佐木島・三原市

規則正しい生活に寄せられた

しまなみ界隈では、繁華街と呼ばれる場所であっても
基本的に夜静かになるタイミングが早めです。
周りの街と比べて、ダントツで賑わっている尾道でも
20時を回るとシンとしてしまいます。

なので、友達と食事に出掛けることを考えるにしても
都会では相当早めの17時集合にしたくなるくらいです。

外食するくらいなら、家で作ってべようかな。
そもそもそちらに流れがちでもありました。
割と外食が嫌いではないわたしでしたが。

とにかく街全体が早仕舞い。
なので、日が暮れたら、家路を急ごう、
と自然と体が動くようになりました。

ついつい夜更かししがち。
いつまでも何かやってしまう。
そんな都会暮らし自体からすると信じられない変化でした。

自分の心地よさをより大切にできるようになった

二つ目はあまりにも人がいないおかげで
「世間の目」に振り回されにくくなったことです。

あまり寒くないけど、今日は電車に乗るので
周りに合わせて一枚余計に羽織っておこうかな。
そんな変な気遣い?はしなくなりました。

服装にしろ活動時間帯にしろ、
何より自分が心地いいかどうか。
それを以前よりずっと大事にできるようになりました。

みんなが仕事場に向かっているタイミングで
自分だけのほほんとランニングしているのってちょっと申し訳ない。
そんな気持ちになることもなくなりました。

「周りの人」がいない環境となって初めて
他人の目を気にしすぎていた自分を認識しました。
きっかけに感謝です。

さっと動けるようになった

三つ目は、さっと行動できるようになったことです。

田舎時間の流れる地方都市においては
自分がささっと動かない限り、その先がスムーズに進行することはありえません。

すぐやるね、と受けてくれた話が、数日後に「なんだっけ」に化けることもしばしば。
人を動かすには自分が行動する。
それも、可及的速やかに動く。
その癖が身につきました。

公共交通機関の本数が少ないことも行動の瞬発力に役立ちました。
なにしろ、一本逃したら次まで数時間待つ、なんてこともざら。
決めたらさっと動かないと日が暮れてしまいます。

人生塞翁が馬といいますが、
一般的に思うデメリットについても同じだと感じた次第です。

 

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