体調を整えたい
元気に長生きしたい
そんな方には、ぜひしまなみへどうぞ。
しまなみの端っこ、佐木島で暮らしてみて
その思いがいっそう強くなりました。
わたし 海沿いのあのお家、空き家ですよね?
近所の方 いえいえ、90代のおじいさんが一人暮らししてますよ。
あ、あのかたよ。帰ってらしたわ。
(杖など使わずシャカシャカ歩く男性の姿)
わたし え・・・(どうみても60代じゃん、と絶句)
なんて会話が日常茶飯事。
地域のよりあいでは、場合によっては80代前半で若手扱いだそうです。
島のお年寄りたちがシニアらしく病気自慢をしながらも
一般的なその世代より、ずっと元気でいられるわけを考えてみました。
※朝の散歩で出会える風景@三原市・佐木島
コミュニケーションの機会が多い
まずは、コミュニケーションの機会が都会暮らしより圧倒的に増えることです。
他人と喋る、何かをお願いする。挨拶を交わす。
これだけで、脳みその活性化にプラスの作用があります。
ひとりでなんでもできるから、不便なところでも暮らせるんでしょ?
そう考える方もいるかも知れません。
が、わたしはむしろ逆だと思っています。
佐木島に限って言えば、本当に誰の手も借りずに
ひとりでつつがなく暮らして行く方が難しいです。
畑の肥料散布は購入と同時に農協にお願いする
病院に行くのに島内循環バスでは時間が不便なので、近所の方の車で送ってもらう
街に行かないと買えないものを、ついで買いしてもらう
愛犬・愛猫の通院をご近所の方にやってもらう
など、よくよく話を聞いてみると
一人暮らしと言いつつ、周囲とうまく助け合って暮らしている方が多いです。
誰とも会話せずとも、それなりになんでもできてしまう。
そんな便利な都会とは大違いです。
島だと主体性を育てられる
二つ目は、積極的に自分から行動する癖がつくこと。
これに尽きると感じました。
すれ違う人をパッとみただけで、島民かそうでないかわかる。
佐木島はそんな狭い狭い世界で、ある意味濃ゆい人間関係があるところです。
頼んでなくても、お野菜どう、ともって来てくれる方もいます。
金銭授受なしに、誰かに手を貸すことを厭わない方が多いです。
でも、やりたいけど、力不足なことは、
その旨ちゃんと周りに発信しないと実現できません。
「ちょっとそこまで乗せってって」
「日用品の買い物、お願いしていいかな」など。
喋らない限り、頼まない限り、叶いませんから。
これが意識せずとも日々鍛錬できるのは、島ならではいい具合の「不便さ」あってこそです。
不便も悪くないよな、と思います。
持病があっても島暮らしはできる
三つ目は、山間部に暮らすより、意外と病院までのアクセスが良いことです。
持病があっても、普段の通院が思うほどに手間でないのが魅力です。
佐木島でいうと、尾道〜瀬戸田航路を使えば、船着場が病院の目の前。
三原港まで行ってしまえば、徒歩圏内に病院が複数存在。
これが、同じく市内でも山間地域だとそうはいきません。
公共交通機関の本数自体が少なく、自家用車で向かうにも
狭いつづら折れの道を小一時間ほどかけてようやく街に出られる。
そんな場所も少なくありません。
山間部だと救急車を呼んでも時間がかかって大変だけど、
島なら、高速艇で10分で病院着くからむしろ安心よ!
そんなふうにいうシニア世代もいて
なるほどなあ、と思った次第です。
元気に長生きしたければ、しまなみ暮らしはどうでしょうか?
病院まで近い利点は、旅にも効いてきます。
急に体調を崩しやすいお子さん連れにも安心感がありますよ。