日本一新幹線駅から近い離島、をうたう三原市沖の佐木島。
海、空どちらを向いても美しい青に囲まれる心地よさに惹かれて、わたしはやって来ました。
正確には学生時代以来約4半世紀ぶりのUターンですが。
海と空が美しく、時間の流れがゆったりとしていてのんびりできる。
そのあたりまでは最初からぼんやりと思い描いていましたが、
実際に生活してみてそれ以外にも良いことがありました。
※遊んで!と言わんばかりに近づいてきました@三原市・佐木島
一日一猪の衝撃
1つ目はとても自然が近いことです。
わたしが高校3年生まで暮らした同じ市内の谷あいにある集落でも言えることなのですが、
自宅庭でタヌキがこんにちは!なんてのはザラです。
厚かましい個体になると、人が暮らす家の中にも平気で上がり込んできて残飯を物色します。
自然に慣れ親しんだわたしですが、個人的に佐木島でもっとも衝撃的だったこと。
それは1日必ず1回はイノシシと遭遇したことです。
まさか、と思いつつカウントしてみたら、なんと滞在中1日も途絶えることがありませんでした。
大きなものから小さなものまで、また場所も山の中の農道から
車がそこそこ通る県道、港近くの開けた場所に至るまで。
時間帯も早朝や夜が多かったですが、晴れた日の真っ昼間だったり。
出会いすべてがバラエティーに富んでいました。
人間が、自然の中で動物たちから場所を分けてもらって暮らしている。
そんな感覚にならずにはいられなかったです。
動物園でなくても会える羊、山羊
2つ目は動物園に行かなくても羊やヤギに出会えたことです。
あと、ポニーもいました。
これは完全な個人の好みなのですが、見ていて飽きない動きをする動物っていませんか?
わたしにとって羊やヤギといった草食動物たちがひたすらに草をはむ様子はまさにそれです。
ああ、可愛いなと思いながら、いつまでも眺めていられます。
そんな子たちが、島の中でいい具合に3箇所に点在していたものだから、
トライアスロン練として取り組んでいた島1周ランニングもはかどりました。
3箇所では休憩、撮影も兼ねてしばらく動物たちを眺めていました。
ランニングはただこなすだけだったら、この暑い時期にはとくに辛い距離だったはずですが
おかげさまで楽しく続けることができました。
ありがたいことです。
愛玩動物も愛で甲斐あり
3つ目は野生動物だけでなく、島の方が飼っているペットたちも愛で甲斐があることです。
これまた個人的な好みかつ主観ではあります。
が、しまなみ地域全体的に、犬だと大型犬が多く、性格もおっとりした子が多数派のように感じます。
広々としたところで、のびのびと暮らしているからなのかもしれません。
猫は猫で、飼われているのかそうでないのかわからない
そんな雰囲気を漂わせながら街を闊歩する姿が見られます。
個体差こそあれど、堂々たる落ち着きっぷりの猫も少なくありません。
こちらがそこそこガサガサとうるさくしながら、ランニングしていても、
わざわざ駆け寄ってくるようなフレンドリーな子もいます。
動物と暮らすことは諦めているけど、近くにいたら嬉しいな。
そんな方には島暮らし、しまなみ暮らしが向いているかもしれません。