しまなみ地域は、ヒルクライマーには不向き、という意見があります。
海岸線のブルーラインが比較的平坦なイメージだからでしょうか?
(実際には橋の高さまで数十メートル登る必要があるので、正真正銘の平坦には程遠いのですが)
しまなみに行ったら最後、ヒルクライム練習はできない、登坂力が落ちてしまう、
と思ってしまう方もいるでしょう。
いやいや、工夫すればそんなこともないよ、というお話です。
できない、と思えばできないですけど、できると思えばいろいろできますよ!
※みかん畑に続く、農道からの眺め@三原市・佐木島
お山を組み合わせる
確かにしまなみ地域には長く登り続けられる山はありません。
計測開始地点にもよりますが、長くても5キロほどのものが大多数。
そのスペックだけ聞くと、ちょっと物足りなく感じる人もいるでしょう。
一言で長いと言っても個人的な感覚はもちろんあります。
とは言え、10キロを超えるとしっかり登ったなぁと思う方が多いかなとの前提です。
1つ目の工夫は登る場所を組み合わせることです。
1つの山を登った後に近くの別の山を登りに行けば、途中休憩をしながら練習を楽しむことができます。
場所が変われば景色もがらりと変わって刺激にもなります。
山によっては、登ることのできるコースが複数存在することもあります。
登りと下りとでルートを変えてみたり、
いわゆる往復ビンタ方式で下ったところを登りかえしてみるのも良いでしょう。
本州のものも含め、そこそこ登りごたえがあるルートを集めてみました。
ご参考までに。
場所 : 亀老山
標高 : 300m
平均勾配 : 8.5%
最大勾配 : 13%
距離 : 2.7km
言わずと知れた絶景ヒルクライムスポット。
夕暮れの時間帯に来島海峡大橋の向こうに太陽が沈む様子が素晴らしいです。
展望公園は24時間入場可能です。
ただし、売店は17時には閉まるので、お目当ての方はお早めに。
場所 : 鷲ヶ頭山
標高 : 391m
平均勾配 : 8.7%
最大勾配 : 13%
距離 : 4.3km
最後の砂利道は自転車を置いて。
本当の山頂までいくと眺望が見事です。途中の竜の道も見応えあり。
野犬がいることがあるようですので、朝や夕方の時間帯は避ける方が無難です。
場所 : 白滝山 ※フラワーセンター側から
標高 : 142m
平均勾配 : 11%
最大勾配 : 15%
距離 : 1.2km
場所 : 白滝山 ※因島大橋側から
標高 : 162m
平均勾配 : 5%
最大勾配 :8%くらい?
距離 : 2.6km
駐車場から100メートルほど階段を上った先の眺望が見事です。
飛んでいけそうな気持ちになれます。
ビンディングシューズの方は、クリードカバーを持参するか、
歩きやすい靴を持参するのがオススメです。
場所 : 高見山
標高 : 169m
平均勾配 : 8%
最大勾配 :15%
距離 : 2km
コーススペックに騙されがちなルートの1つです。
そもそも計測スタート地点までの道が地味にきついのです。頂上からは大パノラマが楽しめます。
場所 : 竜王みはらしライン
標高 : 450m
平均勾配 : 9%
最大勾配 : 13%
距離 : 5km
登り始めにパンチのある壁のような坂が出てきますが、その後は比較的平和に登れます。
路面はめちゃくちゃ綺麗、眺望も見事です。
農道、林道を狙う
2つ目の工夫は、普通の国道や県道ではなく、農免農道や、林道を選無ことです。
かんきつ畑を縫うようにうねりながら進む道は大抵の場合、かなりのアップダウンです。
路面もコンクリートだったり、砂が浮いていたり、木の枝が落ちていたり、溝があったり、とトラップだらけ。
ですので、バイクコントロールの練習にはぴったりです。
ぼけーっと走っていたら簡単に病院行きコースですから。
この先にどんな景色が広がるのかなと思いながら地図を頼りにあちこち冒険してみてください。
こういった道路の主役は農業・林業の方々なので、無理な走行は厳禁です!
街中に潜む激坂を巡る
そんなに遠くまでなかなか出かけられないと言う方は、
街中に存在する、そこそこの坂を探すのも1つの手です。
しまなみ玄関口、尾道や三原には思わず変な声が出そうなパンチの効いた坂があります。
街の景色と海の景色と両方楽しめて、アクセスも良いのでお得です。
妙正寺
https://maps.app.goo.gl/ByhASAFTPFVymYUb6?g_st=ic
神明の里
https://maps.app.goo.gl/eta8WRj4fvrw9UNV7?g_st=ic
浄土寺山展望台
https://maps.app.goo.gl/ZZXBxQu1oeAmqdCH9?g_st=ic