都会暮らしから大転換のしまなみ暮らしが始まって
我ながらスキルアップしたなと思うことが1つあります。
それは人に気軽にお願いすること。
お友達に足がないから、もしお手すきだったら車を出してもらえますか?
そんなことは、街中で暮らしていたときにはとてもではないけれど、言えませんでした。
公共交通機関があるので実際に言う必要がそもそもほぼないですしね。
対人スキルを自然と育てられる、しまなみの魅力をお話しします。
※地域の盆踊り・何か頼みたいことがあったらこういう時こそチャンスよ!と移住者先輩@三原市・佐木島
人に頼める、が必須能力
島でのびのびと暮らしている方の共通点は、上手に人を頼り、そして人に頼られていること。
ちょっと港までいくのに車出して欲しい、なんていうのは日常茶飯事。
農業やってる方が売り物にならない野菜をおすそ分けする代わりに、
お料理が得意な方はその野菜で何かを作ってお返ししていたり。
足腰に不安がある方の植栽をととのえたお礼で、頂き物で食べ切れないお菓子を受け取っていたり。
お互いが負担に感じないポイントを探りながらの、頼み頼まれの日常。
コミュニケーション能力を育てられるのは間違いないと感じています。
余談ながら、島にある知人経営Airbnbの掃除を手伝うことにしました。
直接頼まれたわけではないですが、島なのでなかなか応募がなく困っているとのこと。
雇われはしない、と宣言していましたが、方針転換です。
なにより自分自身の勉強になりますし、先方にとっても本土から人を出すより手間が省けるのでお互いに利点があります。
お金はさておき、経験として楽しむつもりです。
ひとりでできなくていい
ひとりですべてできなくていい。
こんな思考も身につけやすい環境が整っているしまなみ地域です。
自分で何もかもできるわけではないと認識することで、謙虚な心で人とやり取りができます。
あちこちで頼み頼まれが発生しているのを見るにつけ正直なところ、図々しくも思えていました。
でもよくよく観察してみて、今はうまく回っているな、が先立つ印象です。
お金が介在しない物々交換的な部分が多いのは、
インフラでカバーできない部分を人で補うのだと今は納得しています。
都会でもあるとしても、その割合はぐっと低くなるイメージです。
とはいえ、頼まれ事にお金を取らない、があまりに前提になりすぎるのは困りものでもあります。
本来であればしっかりと対価を支払うべきことであっても、
お金を取ることが悪のように感じられてしまうわけですから。
そしてそれは最終的に、経済的な発展を妨げてしまうので、
物々交換的経済と貨幣経済のバランスは取る必要があります。
いい格好しなくていい
最後に良い格好をしなくて済む環境に自動的に身をおけることです。
もちろん場所にもより差はありますが、都会のように隣の隣は誰かわからないなんて事はまずありえない世界です。
下手をするとその島の人間ではないかどうかが、すれ違うだけでわかる、なんてことも。
防犯的には非常に心強い話です。
同時に、いい格好をする必要がないという意味で、心理的にとても気楽なのではと考えます。
人とうまくつながる鍛錬のできる、しまなみ地域。
旅の目的地だけでなく、暮らす場所としても候補にいかがでしょうか?