コスパよくしまなみを楽しみたい、という方もいらっしゃるかもしれません。
名物スイーツ食べ歩きや、神社仏閣見学なしに、楽しむ方法を考えてみました。
※冬の朝@尾道市
穴場が実はたくさんある向島
1つ目は場所の工夫です。
本州側からしまなみにアクセスしたときに、最初に渡る島である「向島」が実はお勧めです。
まず、片道100円程度で渡ることができるので、お財布に優しいです。
また自転車がなくても路線バスと徒歩で何とか回れる範囲ということでピックアップしています。
なお、実は、と書いたのにはわけがあります。
サイクリストの方の中には向島を何も特徴がないところと思われる方もいらっしゃるためです。
というのも、しまなみ海道のブルーライン沿いに普通に走ってしまうと
向島は残念ながら、少々印象に残りにくい場所ではあります。
尾道から渡船で渡ってすぐには、中途半端な田舎の街にも感じられかねない島の中心地があります。
ふーん、と思いながら数キロ程度走ってしまえば、すぐに次の因島に渡る橋にたどり着いてしまいます。
しかし、ブルーライン沿いを無視して、向島の南東を目指してみると、あら不思議。
たった数キロしか離れていない尾道の街のにぎわいとは似ても似つかない、
ひっそりと静かな瀬戸内らしい穏やかな景色が広がります。
斜面にしげる柑橘の樹々、ゆったりと進む船、そして鏡のような海面。
観光客どころか、地元の人もそんなに通らないので、独り占めでゆったりと時間を過ごせます。
砂浜貸切で波音を聴きながら、おにぎりをほおばるなんて良いのでは?
時間と体力にゆとりがあれば、福山の戸崎に渡って、鞆の浦や造船所の風景を楽しんでみるのもアリです。
朝を狙うと絶景のオマケがついてくる
2つ目は時間帯として朝を狙うことです。
もちろん昼間も素晴らしい風景が広がるしまなみですが、
特に朝夕の日の出日の入りタイミングの景色が見事です。
瞬きすることにその色合いが変わっているかのごとく、美しい景色を眺めることができます。
写真は、冬の朝に尾道のウッドウォークから向島を眺めたものです。
造船所越しに太陽が顔を覗かせ、足元の霜をキラキラと溶かしていく様子は息を呑む光景でした。
日の出の時間帯を確認して、ここぞと言う場所を狙って訪ねてみてはいかがでしょうか?
尾道から向島の渡船は地域住民の足ゆえ朝が早く6時から営業しています。
ちなみに、渡船の時刻表は無いのですが、12分間隔で22時までやっています。
すぐに次の船が来るので、焦ることがそもそもなく、
自分の好みのスケジュールに合わせやすいのでお勧めです。
訪ねる曜日を工夫してみる
3つ目は曜日の工夫です。
週末からなるべく遠い平日を選ぶことで、ゆったりと観光しやすくなります。
宿泊施設も、金土日月は価格高め、火水木はリーズナブルに設定されがちです。
お休みが取れるならこのあたりをぜひ狙ってみてください。
逆に観光客が少ないと言う理由で、狙いのお店が閉まっているなんてこともあるかもしれません。
ので、どうしても行きたいところがある方は、事前チェックもぬかりなく。
近場でも、お金をそんなにかけずとも、しまなみは充分楽しめます!
特に、10キロ程度までのウォーキングが苦にならない方は、活動範囲を広げて楽しむことができます。
Google マップとにらめっこしながら、旅計画を立ててみてください。