島あるあるというか、田舎あるあるなのかもですが、
「ちょっと」と言われたときにはちょっと、いやだいぶ注意する必要があります。
私が最近出会った全くもってちょっとじゃない「ちょっと」のお話をします。
島に暮らす人々の単位が若干バグっていることにはしょっちゅう笑わされています。
※ジャガイモちょっとどうぞと言われたのですが・・・@佐木島・三原市
小さい畑とは
島に来ていちばん最初に出会したちょっとじゃない「ちょっと」は畑でした。
自分の食べる野菜を少しずつ育てたかったわたしは近所の方に相談しました。
他の方から、耕作していない土地をお持ちだと聞いていたからです。
するとありがたいことに、その畑の所有者が「ちょっとだけど使ってもらえるところがありますよ」と言うではないですか。
なのでイメージとしては、庭の一鶴の家庭菜園コーナー程度に思いますよね。
そして喜んでついて行った先に広がっていたのが、小学校の25メートルプールサイズに匹敵する畑だったのです。
さすがにこれは広すぎる。
ここのどこですか?と尋ねると、全部ですよ、との答え。
何ならその隣もどうですかと言われて、ひっくり返りそうになりました。
隣もほぼ同サイズでしたから。
きゅうりを少々とは
お世話になっている近所の方から電話が入りました。
用件を尋ねると、軽い感じでちょっときゅうりいらない?と。
喜んで、と答えたところ、数分後にやってきた彼に、
渡されたのが大きめのスーパーの袋サイズの何かだったのです。
ちょっと買いすぎたかな?と後悔するくらいの大きさです。
なので、これきゅうり以外も入ってるんですかって聞いちゃいますよね。
しかし、きゅうりのみで他は何ひとつ入っていませんでした。
確かにお化けきゅうりの1歩手前サイズ位の大きなものもいましたが、
「ちょっと」と言ったら多くても5本程度だろうと思いますよね。
彼らの単位は、わたしの予想の遥か上だったのです。
ジャガイモの最小単位とは
1番びっくりしたのがじゃがいもです。
収穫のお手伝いをしたところ、ちょっとあげるわと言われ、
はあ持って帰りますよと言ったときに、止められた時点で気がつくべきでした。
じゃあ後で家の前に置いとくよ、と言われたので、
スーパーの袋にでも入れておいてくれるのだろうと思っていたのです。
ところがどっこい帰宅したわたしを迎えたのはコンテナいっぱいのジャガイモでした。
なるほど最小単位はこのコンテナ1個分だったのね、とようやく気づいた次第です。
確かにこれは車を持たないランニングと自転車だけの人間が持って帰れる量ではありません。
こんな感じでとにかく何もかもが桁違いなのです。
過去に、サイクリング中、ちょっとみかんをあげると言われて、
行商人ができそうなほどもらったことも思い出しました。
親切をなるべく尊重したいなら、あらかじめ具体的な数字を聞くほうがいいかもしれません。