1周10キロの小さな島、佐木島に暮らしてみて、
いつも思うのが海も山もすぐ近くにある、ということです。
島は海を手軽に楽しめるイメージを持っている方も多いです。
ただ、山を楽しめる、というと意外に感じられるかもしれません。
私自身も実際に暮らしてみて初めて分かりましたから。
佐木島で山を楽しめる場所をいくつか紹介します。
※山深い地域に見えますが、佐木島です
ショート森林浴
1つ目が写真の場所で、ちょっとした森林浴を楽しめる路です。
言わずもがなの桜の名所、塔の峰千本桜から、比較的近い島の南部、
向田(むこうた)地区にあります。
ちなみに、島の東側から向田港へ時計回りで行きたいとき、
自転車だったらこちらの道の方が近道になります。
大きな車だとちょっと難しいのですが、小型車であれば問題なく通れます。
こちらの魅力は、なんといっても清々しい緑が目も体も楽しませてくれることです。
写真で映ると壮大に見えるものの、実は通るとほんの一瞬ではあります。
50メートルあるかないか、そんなレベルです。
夏場に木陰をじっくりと散歩したいときには、千本桜のぐるっとコースを含めて回るのがお勧めです。
途中にバイオトイレもありますので小さなお子さん連れでも安心です。
桜の時期以外はほとんど人がいないので、ひっそりとお散歩を楽しむことができますよ。
お手軽登山
佐木島の魅力の1つは、登山道がとてもきっちりと整備されていることです。
三原市の山の会の方が定期的に整備をしてくれているのに加えて
地元の有志の方も季節ごとに草刈りをしてくださるので、
緑が多いしげる時期も道を見失わず、安心して歩くことができます。
最高峰の太平山もお手軽で良いですが、島の北側から狗山(いぬやま)を通って
南方面へ縦走するのも、体力と時間に余裕ある方にはオススメです。
太平山の向田側など、ルートによっては多少手入れ度合いが低いところもありますが、
整備レベルは総じて高く、初心者の方でも安心して歩けます。
尾根沿いからは、しまなみの尾道から大三島までがパノラマで見渡せます。
お天気が良い日にはもちろん四国山脈も見えますし、中国山脈も遠くに眺めることができます。
島と山のセット、いかがでしょうか。
みかんばたけアップダウン
3つ目はみかん畑をつなぐ農道を散歩することです。
島全体に広がっていますが、いちばん複雑で面白いのは向田地区です。
登山はちょっときついけど、眺めが良いところに行きたい。
そんな方にはぜひとお勧めしたいです。
千本桜のすぐ北側など、所々荒れた道もありますが、
基本的には軽トラで通れる道なので、街歩き用スニーカーで十分です。
標高は高くても100メートル行かないくらいですが、海抜ゼロからで長めは抜群です。
アップダウンで良い運動にもなるので、歩くだけでもいい運動になります。
走ったらトレランの練習にも良さそうです。
注意点は虫が比較的多いことです。
真冬以外の季節であれば虫除けはお忘れなく!
本州の奥地に行くよりも手軽なしまなみの小さな島で、
気軽にお山を楽しんでみませんか?