しまなみを訪ねるならいちばんいいのはいつですか?
ともし聞かれたら、迷わず晩春にぜひどうぞ!と返します。
完全に個人の好みではありますが、好きなのですから仕方がありません。
正直なところ、いつでもいい表情が見られるからご都合良い時に、
と答えたいところですが、これこそ答えになっていませんから。
おすすめの季節それぞれについて、ポイントをまとめてみました。
訪問される際の参考にしていただければ幸いです。
柑橘の花の香りが満ちる晩春
個人的に大好きなのが、柑橘の花が一斉に開く5月中旬です。
お勧めポイントは、香りの癒し、です。
というのも、この時期のしまなみはもはや自然のアロマテラピーとも言える状態になるんです。
みかんやレモンなどの柑橘たちの花がかわるがわる咲き乱れるのですが、
その濃さたるや、思わずうっ!と唸ってしまう、デパートの香水売場レベルです。
化学的な香りに比べたらもちろんキツさは幾分和らぎますが、不慣れだと「息がつまる」と感じることもあり得ます。
潮・磯の香りも相まって、まあまあな破壊力です。
景色を眺めるだけでなく、嗅覚でも楽しみたい方はぜひこの時期にお越しください。
ゴールデンウィークの後になるので、比較的人出も落ち着く傾向にあります。
混んでいるところはごめんだよ!という方にもぴったりのシーズンです。
お天気安定の秋
次にお勧めなのが秋口の気候が安定する時期です。
10月中旬から11月頭といったところでしょうか。
お勧めポイントは、お天気安定で計画が立てやすいこと、です。
せっかく予定を立てたのに、荒天予報だから変更せざるを得ない、
なんてことが比較的少ないです。
せっかくの予定、思った通りにつつがなくこなしたいの、
おやすみとったからもう変更したくないよ、
という方は秋を狙ってみてください。
山間部でありがちな朝晩の冷え込みが少ないので、衣類も少なくて済みますよ!
なお、サイクリングや釣りをはじめとするアウトドアアクティビティをお考えでしたら、
防風・温度調整用にはベスト型のウインドブレーカーがお勧めです。
袖がない分かさばらず、動きやすい(腕が自由になるので)です。
背中にポケット付きのサイクリング用が何かと便利ですが、Amazonなどで、3,000円前後で入手可能です。
おだやかな気候の冬
意外や意外かもしれませんが、三番手にお勧めしたいのが冬です。
特に寒がりな方にお勧めします。なぜなら、とても穏やかな気候が期待できるから。
温度も然り、風もさほどにありません。
山の手に行くと温暖な気候の瀬戸内地方といえどもかなり寒いのですが
(あまりこの辺りになじみのない方には割と驚かれますが、広島にもスキー場はあるんですよ!)
しまなみ海道方面は周りぐるりの海水が温度調節機能を果たしてくれるからか、底冷えする!ということが少ないようです。
(もちろん年に数日はそんなしばれる寒さの日もあります)
ちなみに、同じ理屈で真夏もあまり暑く感じません。
都会の35度はゲンナリもいいところですが、もし同じ35度でもしまなみであれば、おそらく感じ方が違います。
高い建物が都会に比べて少ない分、しっかり風も通るからでしょうね。
心地よいですよ。
冬は外に出たら寒すぎて、部屋の中は逆に暖かすぎる。
夏は外が灼熱地獄、一方部屋に入ると羽織ものがいる過冷却。
そんな都会の温度変化は辛い、と思う方、ぜひぶらりと遊びに来てください。