楽しむべきはしまなみ海道だけにあらず

しまなみ海道を何度か訪れて、メインルートだけでなく内陸部もすでにディープに探検済みであったり、
せっかくなのでしまなみ海道以外も足を伸ばしてみたい方もおられるでしょう。

そんな方にオススメしたい近隣の3海道をご紹介します。

  • とびしま海道
  • ゆめしま海道
  • さざなみ海道

※さざなみ海道から橋1本でつながる大芝島

とびしま海道

まずは、呉市の南東に位置する下蒲刈島から愛媛県今治市の岡村島を7つの橋で結ぶ
「安芸灘とびしま海道」です。距離は片道約30キロ。
とびしまのネーミングは、島々が庭園を渡る飛び石(とびいし)のように見えることからついています。

特徴は、それぞれの島の沿岸部の起伏が穏やかで気持ちよく快走できるコースであることです。
車でのドライブはもちろんサイクリングでも無理なく楽しめます。
しまなみ海道と比較すると混雑していないのも魅力です。

自然の景観だけでなく風情ある街並みも合わせて楽しめます。
大崎下島にある御手洗地区は、北前船(西廻り航路)の潮待ち、風待ちの港として栄え、
西国大名も参勤交代の際、この港に船宿をもって寄留したことから、和洋折衷の味わい深いレトロな建物が数多く残っています。

しまなみ海道大三島の宗方港から、岡村島、岡村港へのフェリーが運航していますので、
脚力やスケジュールにゆとりのある方は、ぜひしまなみ海道とセットでお楽しみください。

注意点は2つあります。

車でアクセスする場合、本州と下蒲刈島を結ぶ安芸灘大橋が有料であることです。
なお自転車で通行する場合は無料です。

また、海沿いの道から橋の高さまで上がっていく道路がしまなみ海道と比較するとどこも急坂です。
ですので、もしサイクリングを検討する場合はなるべく電動自転車なり、変速があるものなりを選ぶのが無難です。
比較的ゆるい勾配をダラダラと橋の高さまで上がっていくしまなみ海道と比べると
こちらは勾配がきつい分距離が短いので、降りて押して歩くのももちろん手ではあります。

ゆめしま海道

2つ目は、愛媛県上島町にある弓削島、佐島、生名島と岩城島を結ぶゆめしま海道です。
距離は片道約10キロ。

こちらもしまなみ海道とセットで訪ねやすいコースです。
距離が短いので、体力にあまり自信がない方でも+ αで取りやすいですし
うまく船を組み合わせれば、徒歩での走破すら可能です。

2022年春に出来立てホヤホヤの岩城橋は、まるでベタ踏み坂のような迫力ある眺めを楽しむことができますし、
佐島のUターンブルーラインはそこに至るまでの道も秘境感たっぷりで面白いですよ。

さざなみ海道

3つ目は、広島県尾道市から始まり、三原市、竹原市、東広島市、呉市までを結ぶ
瀬戸内海沿いの国道185号線のことを指す、さざなみ海道です。

特に三原の市街地を抜けてから先は、渋滞とは無縁の走りやすい快走路を、
潮風を全身に浴びながら走り抜けることができます。

途中に海中鳥居あり、大きな造船所あり、イルカの1種であるスナメリに高確率で出会える海域(有竜島)あり、
小京都と呼ばれる竹原の情緒溢れる街並みがあり、
陸続きなのに、まるで離島のような味わいの大芝島があり、
・・・と楽しめる対象がバラエティーに富んでいます。

山陽本線、呉線沿いなので、サイクリングの場合、体力や状況に合わせて柔軟に電車でのエスケープ案が取りやすいのが利点です。
(とは言え、電車は都会に比べればかなり少ない本数なので注意は必要です。)

ただし、ルート上に乗り捨て可能なレンタサイクルショップは無いので、
自前で用意するか借りた場所まで戻る必要があります。

お話しした中で行ってみたい!と思う場所がありましたらとてもうれしいです。

関連記事

PAGE TOP