秋だ秋だと言っているとより涼しくなるのではないかとの下心で、秋らしい話をします。
どちらかと言うと、わたしはスピリチュアル寄りではないですが、言葉は大事と信じています。
でも実は見どころは多々あります。
今日は晩秋にかけて見頃を迎えるイチョウ巡りの提案をします。
今や県内外を問わず有名になった賀羅加波神社の大イチョウ以外にも
ぜひ見ていただきたいイチョウがあります。
※賀羅加波神社の大イチョウ、威風堂々とはこのこと@三原市
東光寺
一つ目は、東光寺のイチョウ。
桜山の山すそキワキワに佇む禅寺です。
大きめのイチョウが境内の一番東側にそびえています。木のかたちは丸っこくどっしりとした印象です。
葉が色づくシーズンの夜はひっそりとですが、ライトアップもされます。
駅からも比較的アクセスしやすい位置なので、
宿泊のみ三原の市街地、という場合でもスケジュールに組み込みやすいです。
夜で、境内にちょっと入りにくい。
そんな時でも、木そのものが道の方へ張り出す勢いで植えられているので、気軽に見に来れます。
幹線道路の喧騒を避けたい場合は、駅から「桜山登山道」の案内に従って住宅街を通り抜けてください。
奥へ進んでいくと、昭和初期で止まったかのような
風情ある家屋やお庭がところどころであり、目を楽しませてくれます。
東西に走るバイパスを潜り抜けて、いちばん山手を進む道を行けば、お寺はすぐ左手です。
賀羅加波神社
二つ目は、賀羅加波神社のイチョウ。
ちなみに、からかわと読みます。
こちらでは、幹線道路の県道55号線からも威容をのぞかせる、
高さ33.6メートル、周囲416センチの大きなイチョウが出迎えてくれます。
神社の作りがとてもオープンなので、気軽に入って行きやすいのが利点です。
銀杏の葉が落ちて、あたり一面が黄色のじゅうたんになる風景は圧巻です。
近年は写真撮影などで大勢のかたが訪れるようになりました。
静かな時間帯を狙いたいなら、早朝もしくは夕方をおすすめします。
また、イチョウ以外にも見事な巨木を見られます。
拝殿東側はケヤキ、西側にはムクが並びます。
街中ながら堂々たる3本もの御神木のパワーに触れられる稀有な場所です。
松寿寺
三つ目は、米田山の山麓にある禅寺、松寿寺のイチョウ。
新幹線や電車からも市街地の東の山の斜面に眺めることができます。
こちらはお寺ですので、賀羅加波神社と比べると多少、
訪問の心理的ハードルがあがるかもしれません。
特徴は大木ではないものの、そこそこの大きさのイチョウが複数本並ぶことです。
目に入ってくる黄色の面積が広いので、晴れの日のお昼間などは、特にまぶしく感じられる事でしょう。
歴史ある古いお寺で、全国的にも珍しいキリシタン灯籠が境内にあります。
お時間あればそちらもぜひご覧ください。
また、高台になっているので、山門あたりでもすでに眺めが良くて気持ちが良いですよ。
この辺りは住宅もお寺も密集しており、道がそんなに広くない割に交通量があります。
うっかり話に夢中になって移動中に広がってしまった、となると危険ですのでご注意ください。
善教寺
最後に、ご紹介するのは、善教寺のイチョウ。
幼稚園も経営している、浄土真宗のお寺です。
ご紹介した中では、唯一市街地の住宅街の中にあります。
こちらのイチョウは丸みがありながらもどっしりとしたかたちです。
葉が密集しているからか、色づいた時の黄色の彩度が一段高いように感じます。
入り組んだ路地の奥にあり、ちょっと辿りつきにくいかもしれません。
が、せっかくなので近くで堂々たる姿を眺めてみてください。
駅や港から程近く、西にひらけているため
夕暮れの茜色の空をバックに眺められるのが利点です。
見頃は例年11月初旬から。
晩秋のお出かけにいかがでしょうか?
ちなみに、この通りにぐるりと回って10キロ。
坂もありますがゆるやかなので健脚の方なら、徒歩でも十分に可能です。
時間が合えば、駅前でレンタサイクルを借りてください。
三原のイチョウを楽しんでいただけたら嬉しいです。